好きな人が恋人になった日【前編】

ゆきずりの恋たち

好きな人が恋人になった日【前編】



***



こんばんは。愛野ひとです。



恋人ができました報告から、
少し時間が空いてしまいましたが、
今日は、いよいよ、好きな人が恋人になった日のことを、書いていきます。


続きを、待ってくださっていたそこのあなた、大変長らく、お待たせしました。
(え?待ってない?)

またもや、約8000字の長文になってしまったので、前編と後編に分けました。笑



彼との恋の話、これまでの記事は、こちらです。



***





彼との3回目のデートの帰り道。



次のデートを誘うのは、初めても、その次も、私からだった。



だから、
今日は誘ってくれたらいいな、と
思ったけれど、
別れの改札前まで来てもそんなそぶりのない彼を、
結局、待ちきれなくて、誘っている私がいた。




「次は、どこか遠くに行きたいな」



どうしよう?という顔をする彼に、
「海がある場所に行きたい」と、言った。





***




その旅は、電車に1時間ほど乗って目的地に向かう、という工程から始まった。



なぜか、目的地の駅で待ち合わせだと
思っていたらしいあっさりした彼を、
近くの駅から一緒に行こう、と誘って、
ふたり並んで、
良く晴れた昼下がりの空を
電車の窓から眺めながら、
ゆっくり、たわいもない話をした。



好きな人と一緒に遠出する、
そのことが、とても嬉しくて、
とても心地よかった。





商店街を歩き回って、
私が食べたい、と言ったものを、
全部覚えようとしてくれる。


お昼にハンバーグかエビ天のお店で
迷っている私に、
「どっちでもいいよ」って選ばせてくれる。



私が行ってみたいと言った場所に、案内してくれる。



浴衣で歩いている人を見かけて、
「いいなあ」と言うと、
「今日のプランに入れる?」と聞いてくれる。




彼のやさしさのひとつひとつが嬉しくて、
私は、
それをひとつだって取りこぼさないように、
彼のやさしさをちゃんと受け取れるように、
一瞬一瞬を味わった。






ふとした会話の中で、
彼は、「写真が好きじゃない」と言った。



「記憶に残らないものは、必要ないってことだと思うから」



私も、どちらかというと、
シンプルに生きることに憧れているから、
その気持ちはわかる。

だけど、
邪念に包まれて生きているような人間だから、
現実はそうなってはない。


日々が過ぎ去っても、
そのときのことを覚えていられるように、
写真に残すのは好き。



お互いに同じところと、違うところを、
ひとつひとつ確かめて、知っていく。


そんなことを、彼となら、丁寧にできるような気がした。




彼の繊細さは、
すでにとても感じていたけど、
やっぱり、そんなふうに、
思い出を切り捨ててこないといけないほど、
抱えやすかったんじゃないかと思った。


必要ないものと必要あるものを
分けないといけないくらい、
記憶に残りやすい人なのだろうと思った。





***




一番行きたかった、海を見に行ったのは、夕方だった。



本当は、
お目当ての場所がもう一つあったのだけど、
両方行くには、
全然時間が足りなかった。



でも、私には、どうしても海に行きたい理由があった。



だから、「海、どうする?」と言う彼に、
お目当ての場所は諦めて、海に行きたい、と頼んだ。




ちょうど、日が沈む頃。



沈んでいく日を、追いかけるように海へと向かった。


海に近づくにつれて、潮の匂いがしてくる。


住宅街を抜けて、海の姿を見つけたとき、

「海だ―ーーーーーー!!!!!」

と、思わず興奮した。



潮風が少し生ぬるくて、頬にまとわりついた。


海に見守ってもらいながら、私には、叶えたいことがあった。

それはもう、ひとつしかない。



彼に、気持ちを伝えること。




別に、海が特別好きなわけでも、
告白は海でしょ!みたいな
謎のこだわりがあるわけでもないのだけど、
せっかく海のある場所に行くのだから、
海の雰囲気を拝借しない手はない。




あわよくば、あわよくば、
彼に、言ってほしいけれど、
きっと彼は言わないだろうな、とは、なんとなくわかってた。


何度もデートしているし、
この前も一日デートしたし、
今日なんてお休みを合わせて遠出しちゃったし、
嫌われてはないのだろうな、とわかってた。


でも、きっと、彼は、言わない。


ここまできたら、
もう、どちらから言うとかは、
大事なことではないのかもしれないけど、

だけど、言ってくれたら嬉しい、という、
淡い期待も抱きながら、
砂浜を歩いた。






砂浜で立ち止まる私。


少し進んで、私に気付いて、振り返る彼。


「私、あなたが、好き・・・・・!」



「彼女に、してください」



と、少し離れたところから伝えて、
砂浜を走って、抱き着くのが、理想だった。

(ドラマの見すぎ…?)




でもね、

「海、きれいだねえ」

「わ!貝殻だ!」

「ほんとだ~」



波が迫ってきて、

「わ!濡れちゃった(心配してほしいという目で彼を見る)」

「そりゃ、海だからね」


それが現実。笑



私たちの間にあったのは、
ロマンチックではなく、
平和だった。



海。砂浜。
今できる限りの最善のロケーションは準備できてる。



いい感じの空気にさえできたら、
いつだって私は言えるのに、
でも、その空気を醸し出そうとしても、
なかなか、彼との息が合わなかった。



それは、彼が、
恋に鈍感すぎて気付いてないだけなのか、
恋に経験がなさ過ぎてわからないだけなのか、
恋に繊細すぎてあえて避けているのか、
どれなのか、
それとも全部なのか、わからなかったけれど、

彼の心には靄がかかっていて、
手を伸ばし切れない私がいた。



気持ちを伝えるきっかけが、
全然つかめなくて、
いつまで待っても
良い波が来ないときのサーファーの気持ちって
こういう感じかなって、
海に腰まで浸かっている
女性サーファーの後ろ姿を見ながら、
想いを馳せたりした。



砂浜を半分くらい歩いたところで、
砂浜を水路みたいなものが横切っていた。


ここしかない、と思った。


手を繋ぐなら、今だよ!と思った。


千載一遇のチャンスというのは、こういうときに使うのか。
(たぶん違う)



彼が、先にその水路をひょいっと渡った。



そして、振り返って、


私が、手を伸ばした。


そっと手が触れて、手を繋いで歩く。


それしかないと思った。



でも、彼は、ひょいっと渡った後、
スタスタと、
それはもう漫画みたいにスタスタと、
歩いていった。



少し待っても、
どれだけ待っても、
振り返らないので、
私も、ひとり、ひょいっと渡った。

私が渡り切ったと同時に、
彼がやっと振り向いた。





幸運の女神は、前髪しかないっていうけど、
前髪をつかむチャンスすらなかったですが・・・?





そして、砂浜は、終わってしまった。


歩き出したときには、
この距離があれば言える、と安心するほど、
遠くまで続いているように見えたのに。




駅へ続く道を、私たちは戻った。



もうあたりは真っ暗で、
夜が始まっていたけど、
私と彼は、まだ始められないまま、

私さえその気になれば、
すぐに届くと思っていた彼の手は、
もしかしたら、少し遠いのかもしれないと思った。




***



読んでくれて、ありがとうございます。
この続きは、また明日の夜に。


***

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