恋を求めて動けば、記憶から抹消したいような出会いだってある。

ゆきずりの恋たち

こんばんは。
愛野ひとです。



今夜は、最近の、私の恋事情を。



新しい恋を探し始めて、
面食い卒業計画を企て、
事故を起こして、
一周して、
面食い卒業を諦め、
今、恋をしている彼と出会うまでの、
ここ数ヶ月の出来事を書いたら、
1本の記事では、書ききれませんでした。


どうしても極端になってしまう、
私の不格好な恋模様の連載、始めます。笑



***




先日、(恋愛における)事故が起きた。



このブログを読んでくださっている方であれば、
「ああ、またか」
というテンションで、
いつも通り本題に入ってくれるだろうと思うくらい、
上手くいかなかった恋愛のことも書いてきたけど、



…あれ?
そもそも上手くいったことってあっ(校閲削除)




今回の事故は、まれにみる痛さだった。




その痛さ、というのも、
いつも私が書いているような、
「好き」があるからこそ感じる心の軋み、
とかそういう温かみのある感情じゃなくて、
本当に、ただ、思い出すだけで
具合が悪くなりそうな痛み。
何の憂いもない。



恋愛のレールの上で誰かと出会って、
うわあ、失敗だったなあ、
と思うことなんて、
そういえば一度もなかったけど、初めて、思った。


基本的に、過去を美化して生きてる女なので、
単に忘れているだけかもしれないけど。



どんな出会いにも、
知れる感情があるから
失敗なんて言葉にするのは
もったいないと思ってしまうけど、

それでも、そんな人に出会って怪我をした、
そんな自分が恥ずかしすぎて、情けなくって、
どんな言葉で表すのが一番いいかというと、
‟事故”だと思う。



そもそも、
自分が一度でも心が動いた恋のことを、
失敗だった、とは思うわけがないのだけど、
今回に限っては、心が全く動いていないのに、
頭で言い聞かせようとしてた。




このブログには、これまで、
想いのこもった「好き」の話しか
書いていないから、
そんな話を、わざわざ、書いてしまうかどうか迷った。


そんな話を書くことで、
もしかしたら、
いつも、読んでくれてるあなたに、
ちょっと違うなって、
がっかりさせてしまうこともあるかもしれない。




でもさ、生きてたら、そんなこともあるよね。



恋愛して、
誰かと関わって生きていこうと思ったら、
間違えちゃうこともあるし、
どうでもいいと思うような日もあるし、
自分を好きになれない日だってある。




それでもいいと思ってる。



きれいで大切にしたい感情だけじゃなくて、
そういう、
ほんとどうしようもなくて、
救いもないような感情も、
すべて私の一部だから。



そういうものも表現するために、
私は、恋愛アーティストと名乗っているんですよ。笑





猿も木から落ちるんだから、
恋愛アーティストだって、
記憶から抹消したい恋をすることだってある。笑





最近まさに記憶から抹消したい出会いがあった、
とか、
なかなか素敵な出会いがなくて落ち込んでいる、
とか、
失敗するのが怖くて動けない、
みたいなあなたに、



そんなこともある。
悪いのは、あなたじゃない。

あなたが恋を求めて動けば、そんな、出会いもある。

失敗だって、
記憶から抹消したい出会いだって、そりゃ、あるよ。



そんな気持ちを込めて、
何か、勇気になるものが届いたらいいなと思い、書きます。



あと、
私の面食い事情についても書いてるので、
そこの面食い仲間のあなたに、
心を込めて、この記事を贈ります。笑





***





その事故みたいな出会いは、
面食い卒業を、
図ろうとしたところから始まった。



ひと夏の恋の傷がほとんど影を潜めて、
自分自身を大切にしようとした秋のはじめ。


誕生日を迎えて、
また一つ年を重ねて、
自分の未来に想いを馳せて、
あらためて、また、恋愛がしたいと思った。


今度こそ、とびきり甘く、
想い合える、幸せを感じることができる恋を。



自分自身のことを見つめる中で、
気付いたことがあった。


私は、自他ともに認める面食いで、
特に20代後半からは、
年齢が上がるにつれて面食い度が上がる、
という世間一般の流れとは逆の面食い街道をひた走ってきた。


だけど、
顔がタイプじゃないと恋ができない、
というハードルを置くことで、
私は恋の始まりを、
限りなく高いものに上げていたって、気付いた。



美しいものが好き。


それは私の美的感覚として大切なものだし、
人間なら当然の感覚だと思ってる。


だから、
男女問わず美しい顔立ちの人のことに、
心から酔える感覚は持ち続けていたいし、
大切なセンスだと思うから、
面食い自体のことは何も否定してない。


でも、面食いでいることで、
私は、何度も、何度も、
恋を始める機会を
指の隙間からこぼれ落としてきたのも、確かだった。


好意を持ってくれる人はほぼもれなく、
恋を始めたいと思う対象にならなかった。



面食いは、コンプレックスの裏返し、
とはよく言うけど、
私の面食いも、まさに、その色がとても強かった。


本当の意味で、自分を好きになれないから、
塗り固めた自分しか好きになれなくて、
どんどん塗り固めていく。

でも、本当の自分のことはずっと好きになれない。


自分で自分の顔を嫌っている分だけ、
相手の顔にも嫌だと感じる度合いが増える。


自分で自分の欠点を許して受け入れていない分だけ、
相手の欠点も受け入れられない。


自分で自分の理想を上げ続ける分だけ、
相手の顔にも高い理想を求めてしまう。


私の場合は、
ニキビ肌だった自分が嫌いすぎて、
肌のきれいな人じゃないと受け付けなかったり、
一重の自分が嫌いすぎて、
綺麗な二重のアーモンドアイの人にばかり惹かれたりしてた。



『自分の顔が嫌い』
そこから始まった私の努力は、
メイクで塗り固めて、
綺麗になる努力をすればするほど、
相手にも、
ちょっと並外れたものがないと
満足できなくなって、
だから、私の面食い度は、
年齢を経ていくにつれてあがっていったのだと思う。


年齢と反比例して狭まっていくストライクゾーン。笑



狭まった究極系として、
王子様みたいな美しい中性的な顔、
が好きになった。



でも、そんな王子様は、
あんまり道端には落ちていない。
(当たり前)



だから、今思えば、
ここ数年間の面食い街道をひた走った私は、
好意を持ってくれる人と
関係を始めないための盾に、
面食いを使っていたなあと思う。


それで、自分から、切り捨てておいて、
素敵な人との出会いがない、
好きになる人には好きになってもらえない、
ということにしていた。


「こんな私が、愛されるはずはない」
そのことを、事実にしておくために。


前回のブログの裏で、


そんなことにも気づいてしまったから、
新しい出会いを見つけるにあたって、
面食い卒業計画を企てることにした。



だって、今、
私が出会いたいのは、
キラキラして手の届かないような
憧れの美しい王子様ではなくて、
隣で手を取って一緒に歩いてくれる、
優しい王子様だから。
(結局王子様なんかい)





***





そんな私に、
最初の出会いが舞い込んだ。



約束の待ち合わせ場所に現れた彼は、
外見含め、
雰囲気が全くもって私のタイプではなかった。


彼の外見が
悪いというわけではないし、
きっと、好きな人は好きだと思うけれど。




会った瞬間に、
おしゃれして着飾っていた全身の細胞が
緊張を解いて、
試合棄権モードに移り変わるのを感じた。


けれど、出会って3秒で、
恋を始めたいかどうかの答えがでる。
それでは、これまでの私と同じだ。





第一印象で判断するのはまだ早い。


まだ何もしていないのに、
面食い卒業計画を頓挫させるわけにはいかない、
と、自分に言い聞かせた。



話をしてみると、
話が合わないわけではなかった。

何より、どう思われてもいいから、
正直に、本音で話せた。

ちゃんと話を聞いてくれて、
受け止めてくれることに、
安心する自分もいた。


そういうところから始まっていく恋も、
あるのかもしれない、と思った。





彼は、
付き合ってみないとわからないことが
たくさんあるから、
お互い嫌じゃないなら、付き合ってみたい、
という考えの人だった。


私も、付き合うまでに
特に時間はいらないと思っているタイプだけど、
でも、彼との関係は、
まだ、前に進めたいと思えなかった。


でも、私が何を伝えてみても、
彼は、付き合ってみよう、
という姿勢を崩さなかった。


違和感があることを伝えたけれど、
私のこれまでの短命の恋愛話なども聞いて、
「今まで、違和感がなくて、
恋を始めて、すぐに終わっていたのなら、
違和感がある方が正解なんだ」と言った。


だから、ここで、また違和感から逃げたら、変われない。
そんなことを言っていた気がする。


明らかに、
関係を進めたいと思うペースがかみ合っていなくて、
すごく迷ったけど、
自分の恋愛を変えたい、と、
思っていたのは確かだから、
これまでの自分と逆を行こう、
そう思って、
彼のペースに私も乗っかってみることにした。







でも、完全に、心の中の違和感は、
最初から最後まで消えなかった。



だけど、私は、自分に言い聞かせた。



これも、
彼が言うように、
私が、ちゃんとした恋愛に
慣れていないだけの違和感であって、
彼に対するものではないのかもしれない。



彼と別れた帰り道。


家に向かう帰り道で寄ったコンビニで、
ものすごく濃厚なチョコレートのスイーツを買った。


私のこの胸のもやもやを、
なんとかチョコで上塗りしようと、
むさぼるように食べた。笑


その日、
まったく酔ってなかったはずなのに、
どんな気持ちで眠ったか、記憶がない。笑




***



どう頑張っても、
次の約束に、行く気が起きない。



連絡するのが憂鬱で仕方ない。



デートが楽しみと思えない。
デートのことを考えるだけで、
嫌で嫌で仕方ない。

そのことで、私は目が覚めた。





………………そんな恋愛を、する必要はあるのか?

いや、ない。









私の答えを彼に伝えた。



そうすると、彼は怒りだした。


私の違和感も、
「付き合いたくない」
「会いたくない」という気持ちも、
全く認められず、
「一度決めたことを覆すなんて人として最低だ」と言われた。



一応、人間社会では
まっとうに生きてきた方なので、
「人として最低」と言われたのは初めてだった。
こんなところで言われることになるとは思わなかった。




でも、彼の話を聞いていて、違和感が、確信に変わった。


あ、この人とは、合わない。



考えれば、当然で、
「この人は違う」
そうやって、
私の感覚全てが声を大にして叫んでいたのに、
私はそれを無視しようとした。





違和感があることに耐えられない、と言う私に、
「それじゃ、幸せになれないよ」
と、彼は言った。





私は、
「それでいい」と思った。




こんなに我慢して、
恋愛を始めないと幸せになれないなら、
私、幸せになんてならなくていい。


少なくとも私の望む幸せは、
こんな我慢の先にはない。



たった数日間だったけれど、
この違和感を抱えた時間が苦しくて、
そんなに苦しいのに、
一度でも、
自分の違和感を抑え込もうとした自分が情けなくて、泣きそうだった。



なんだか、
当たり屋に当られた気分だった。
でも、向こうの世界で見たら、
私が当たり屋だろうな。



きっと、彼の正義も、私の考えも、
どっちも悪くないと思う。
ただ、びっくりするくらい、
合わなかっただけ。



彼から向けられた言葉が鋭くて、
直後は、嫌な気持ちでいっぱいだった。
記憶から抹消したい出会いだった。



でも、書いていたら、
自分の感覚を信じなさい、
ということを、
これでもかというほどの体当たりで、
きっと教えてくれたんだろう、と思えた。




すごく、痛かったけど。笑






***




この出会いで、
私が学んだこと。



望んでないことは、やめよう。



面食い卒業とか、
自分の恋愛を変えようとか、
そんなことは、やめよう。笑


無理矢理変えようとして
変えるものではなくて、
きっと、変わる必要があるのなら、
自然に、変わっていくもの。


自分に向いてないことをすると、
自分と合わない相手を引き寄せる。
そのことを心の底から体感した。


言葉のアイデアも降りてこなくて、
ブログも書けなくなってた。


私らしくないことをすることで、
私らしい感性が鈍ってしまう。


そのことは、
今の私にとって、
恋人ができないことよりも、
悲しいことだとわかった。


だから、私らしく、
振り切っていこうと、決めた。




そう思うと、彼にも、
大切なことを実感させてくれて、
ありがとう、と思えた。











こうやって、私の過去は、美化されていく。笑








相変わらず長すぎて、
本題の今の恋の話に触れずに終わる、という。笑


続きはまた明日、21時頃、更新します。
明日も、
恋の行方を見守ってくれたら嬉しいです。


***


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