あなたを大好きになるほど、一番なりたくなかった、めんどくさい女になってくよ

寂しがりやの恋


好きな人に、怒ってしまった。


前から約束してたことが、
急に、叶わなくなったから。


それ自体は、
大したことじゃなかった。
別に、会うことができなくなったわけじゃない。


でも、
”私は大事にされない”っていう、
私の心にあった傷が、
それを、大したことにしてしまった。


何かができなくて、
悲しくなることは、
初めてじゃなかったけど、
これまでは、
ぐっとこらえてきた。

一呼吸おいて、落ち着けば、
我慢できたし、
大したことじゃないと思うことができた。


でも、今回は。

怒ってしまった。





私は、どちらかというと
落ち着いてるとか冷静にみられることが多いけれど、
普段穏やかな分、
一度怒ると、激しかったりする。

というか、本当は感情型なんだけど、
普段は包み隠して
穏やかな顔をしているから、
気付かれないのかもしれない。

だけど、距離が近くなると、
その怒りが隠し切れずに、
爆発させてしまったりする。


友達の距離感なら、爆発させることは
ほとんどない。


だけど、家族に対しては、
今思えば、けっこう激しかった。
しかも、やり方が、すごく子どもっぽい。


もともとの原因はたぶん、
子どもだったころに、
怒りを思いっきり
表現してきていないからなのかもしれない。


お母さんに、
もういい、って、怒ったりできなかった。
拗ねて思いっきり甘えられる時間が、足りなかった。

なんで、これしてくれないの?
なんで、そばにいてくれないの?

お母さん、愛のこと、大事じゃないの…?
もう、いいもん!
お母さんなんて、大っ嫌い!

今だからこそ、
こんな風に思っていた瞬間が
たくさんあったとわかるけど、

そんなこと、
思いっきりぶつけ合う余裕も、時間もなかった。
拗ねる暇もなく、遠くへ行ってしまった。


家族に対しては、
心配をかけないように、
「寂しい」を我慢していたせいで、
言葉で、悲しみを伝えるということが、できなかった。
できてないことにすら、気付かなかった。

言う、ということがどうしてもできなくて、
家族に怒られたり、ケンカをしたりしても、
怒ってる、
悲しい、
こうしたい、
それを言えなくて、
「もういい!」さえ、声にならなくて、
「どうして、私の気持ちをわかってくれないの?」という
思いで、
いつも、 涙が溢れて止まらなかった。

そして、無視したり、話をしなかったり、
自分の部屋にこもったり、
そういう態度だけで、
自分の気持ちをわかってもらおうとした。


それが、私なりの怒り方だったと
気付いたのは、ここ最近のことで、
大人になってからも、
その怒り方を、恋愛で、繰り返してきた。

嫌なことがあったとき、
何も言わずに不機嫌になって、
当時の彼氏を困らせたり。

その時に機嫌をとってくれるかで、
愛情をはかったり。

そんなことしても、
本当に望む愛が手に入らないことは、
なんとなくわかってた。
だって、彼は悲しそうな顔をしたから。

でも、どうすればいいか、
わからなかった。
寂しくて、寂しくて、
その一瞬だけでも、私の心の穴を埋めてもらうことを、
相手に望んでた。


結局、彼氏は、私から去っていった。
その後、すごく好きになった人から、
ついに「重い」と、面と向かって言われて、
あ、私は、重いんだな、と、知った。

そして、私の心には、
私が拗ねると、重いと思われて、嫌われてしまう、
と、刻まれた。


それからは、
好きになった相手に、
ドタキャンされても、
傷つくと感じることをされても、
拗ねることが怖くなった。
だけど、怒ってるって、言えないから、
悲しい、の一言が言えないから、
仕方ないね、しか、言えなくなった。

彼にとっては、私はその程度。
ドタキャンしても、
傷つけても、
どうでもいい、存在。

私の心に陰を落とすその悲しみを、
見ないふりして、

いいよ、って、笑顔で伝えて、
大丈夫だよ、って、我慢してきた。
そして、いつもいつも、
肝心な相手にだけは、見せずに、泣いた。






だから、たぶん、今回も、
これまでの私なら、
いいよって、言ってる。

これまでも、いいよって、言ってきた。

普通の女の子にはなりたくなくて、
特別な女になりたくて、
いつも笑顔で余裕のある女でいたくて、
自分の本当の気持ちは、
心の奥の小さな小さな引き出しの中にしまって、鍵をかけて、
いいよって、笑ってた。



でも、その日は、違った。


まず、私は、悲しい、と伝えた。
ごめん、と言われて、仕方ないね、とは言った。
でも、いいよ、とは、言わなかった。

そして、拗ねた。
拗ねたら嫌われる、そう思っても、
止められなかった。
せっかく会えたのに、
いつもみたいに笑ったり、目を見たり、できなかった。
いつもより、彼と離れて座った。

そして、帰り際、
困ったようにこっちを見る彼に、「怒ってる」と、言った。

そして、少し遅れたバレンタインのチョコを渡して、
「これ、怒ってないときに準備したやつだから、
今は、怒ってるから、無効だから!」という、
謎の理論をぶつけて、帰ってきた。

・・・我ながら、小学生みたい(笑)



帰り道、
もう、会いに来ないもんね、と
意地を張りながら、
ずかずかと歩いたかと思えば、
もう、終わってしまうかもしれないな、と、
思いながら、とぼとぼと歩いた。


でも、時間が経つにつれて、
やってしまった、という思いが強くなった。

怒ってしまった。
拗ねる、っていう、
これまで封印してきた、
禁じ手を、やってしまった、と。

何度もぶち壊そうとして、
それでも耐えて耐えて、
こんなに大事にしてきたのに、
こんなたった一回で壊すには、
あまりにも小さすぎる出来事だったんじゃないかって。
なんで、我慢できなかったんだろうって。


だけど。


皆さんは、お気づきだろうか(急な問い)

これまでの私なら、
態度でしか伝えられなかった。
これまでの私なら、
許すふりをしてきた。
どちらかしか、できなかった。

だけど、この日の私は、
態度でも伝えて、言葉でも伝えて、許すふりもしなかった。

これまでの私とは違う、進化系であることに。笑


家に帰ってきて、絶望している途中で、
ふと、そのことに、気づいた。

・・・・あれ。
私、悲しいって、言えたなって。
怒ってるって、言えたなって。

そして、
許せないよねって、自分に言ってあげた。

好きだから。
楽しみにしてたから。
大好きだから、許せないこともあるよね。

大事にしてるものを、
大事な人が認めてくれなかったら、
知らない人に認めてもらえないよりも、傷つくよね。

私が大事にしてた、あなたと過ごす時間を、
あなたに大事にしてもらえなかった気がして、
傷ついた。

だから、許せなかった。

あなたが、ごめんって言っても、
私が、いいよって、思わなかったから、
いいよって、言わなかった。

自分の気持ちを、ちゃんと大事にした。
ちゃんと、大事な私を守るために、戦った。
いつもは、大事な人を守るために、
大事な私を、傷つけていたのかもしれない、と、思った。

えらい。
よく頑張ったねって、
猛烈に自分を褒めたい気持ちになった。


私、あなたの前で、完璧でいようとしてた。
迷惑かけないように。
負担にならないように。
あなたの絶対的な安全地帯でいたかった。
あなたのこと全部、理解したかった。
あなたの唯一、安心できる場所でいたかった。
だから、怒るのだけは、
怒るのだけはしたくなかった。


でも、無理だった。
無理だったよ。

すっごく、楽しみにしてたんだもん。
悲しかったもん。


今日は記念日だ。
初めてケンカみたいになって、
というか私が勝手に怒って、状況は最悪でも、
怒ってるって、言えた記念日。

今まで、私は、
どうしたら許せる私になれるか、
どうしたら怒らない私になれるか、
どうしたら自分を変えられるか、
どうしたら怒りを感じない私になれるのか、
ずっと、考えてきた。

でも、変えてしまったら、
それはもう、本音じゃない。
本音を感じられなくなったら、
それはもう、私じゃない。
そんなことに気づいて、
可笑しくなった。

大好きな人に、嫌われてもいいから
どうなってもいいから、
私の悲しいを、ちゃんと、私が、守ってあげられた。
自分に嘘、つかなかった。
許せない気持ちに、嘘、つかなかった。


私が私に嘘をついて、
我慢して守った安全地帯には、
本物の安心は、ないような気がした。
私があなたにあげたいのは、
そんな寂しい安心じゃない。

誰よりも心を解放し合って、
本音を交わせる安全地帯を、
私はあなたと一緒に作りたい。

もしも、あなたが、
そういうことを望まない人だったら、
私は、あなたと恋はできない。
この恋はあきらめる。
それで、いいと思った。


怒ること。
本音を言葉で伝えること。
誰かにとっては、
当たり前のことかもしれない。

けど、私にとっては、
勇気のいる、特別なこと。

そんな特別なことが、
大好きな人に対して、できた。
そのことに比べたら、
もしも、悲しい結果になったとしても、
結果は、もはや大事じゃないのかもしれない。






次の日、彼にLINEで伝えた。


悲しくて、怒ってしまった本音と、
わかってあげたかったけど、
素直に受け入れられなくて、ごめんなさい、と。


大事だから、
ちゃんと、素直に、伝えてみた。

そして、
ずっと隠してきたつもりだけど、
私、本当は、めんどくさい女なんだ、
と、白状してみた。

勇気を出して、送ってみた。


そしたら、
突然、思い出した。

「子供って、拗ねて甘えるやん?」

「可愛いやん?」

と、数ヶ月前に、
メシア ジュンコに言われたことを、
思い出した。

急いで、ジュンコ教の教典をさかのぼった。
(LINEのことです)

「あいちゃんは、怒りも、愛や。
思い通りにならないから怒る、というより、
子どもって、拗ねて甘えるやろ?
可愛いやん?
あいちゃんはそれを怒り、と感じ、
良くないもののように感じてしまうんやろね。

あいちゃんの女性性の中の、無邪気さ、という愛が、
形を変えているだけなんだと思うよ」と。


それに対して、
彼の前で、拗ねて甘えたいです、って、言ってた私。


叶っとるがな(驚き)


夢に見てたような、彼の前で無邪気に甘えて、
彼も受け止めてくれて、
みたいな甘いやつじゃ全然ないけど(笑)


私、彼に甘えてたんだ。

そして、私の怒り方は、
同時に、甘え方でもあったんだ、と、
数か月越しに骨の髄まで染み入るジュンコさんの言葉。
もはや言霊。


いや、昭和の頑固親父の愛情かよってくらいわかりにくくて、
自分でも、
なんでこんなに不器用なんだろうって、
泣きそうになるけれど、
家族にしてきたみたいに、
愛した人たちにしてきたみたいに、
私は彼に甘えてたみたいだ。

彼に、本当の意味で、
心を開いていたのかもしれないと、思った。

今までは、嫌われるのが怖くて、
できなかったから。
でも、拗ねて、甘えられた。


ねーねー。
私との約束、大事に思ってはくれないの?
こんなにこんなに楽しみにしてたのは、私だけなの?
私のこと、どうでもいいの?
連絡が来なくて、不安だったよ。
どうでもいいって、思われてるみたいで、悲しかったよ。
私だけが、楽しみにしてたみたいで、寂しかったよ。

これが本音。
そう思ってしまうくらい、
あなたが大好きだよ。


大好きな人の前で、
大人でなんかいられないよ。

理想のいい女なんて、見失っちゃうくらい、
あなたが好きだよ。
なりふり構ってられなくなっちゃうくらい、
あなたが好きだよ。
もう、ほんとの私を、
隠したり、嘘ついたりできないくらい、
あなたが好きだよ。
我慢して笑顔でいる余裕なんてなくなるくらい、
あなたが好きだよ。

あなたを大好きになればなるほど、
聞き分けのいい大人な女じゃ、
いられなくなってくよ。

一番なりたくなかった、
めんどくさい女になってくよ。


そもそも、私なんて、
たぶんめんどくさいを通り越して、
よく晴れた休日の真昼間っから、感情が揺れすぎて
ひとりぽろぽろと泣いてるような
気狂いじみた感情おばけなんだよ。
それが、大人の女なんて目指すから、
おかしな話になるんだよ。
それは、もう、種目が違うんだよ。
棒高跳びにフラフープを持って
挑もうとしているようなもので(?)
ちゃんちゃらおかしいんだよ。
(以下割愛)


でも、その感情の揺れが、
私から失くなってしまったら、
私は、私を、失ってしまうんだと思うから。
そしたら、あなたを、
こんなに大好きになることも、
できないのかもしれないから。



きっと、誰だって、
本音なんて、みんな、めんどくさいよ。
みんな、めんどくさくて、
自分勝手で、純粋で、愛おしいよ。

もしも、
その本音を向けた相手に
受け入れてもらえなかったとしても、
自分が、その本音を愛せたら、
きっと、それで十分。

だって、
本音で愛しあえる人がいいから。
本当の姿で、分かり合える人がいいから。

私がそこを隠したら、
いつまでたっても、そういう人と出会えない。
あなたが、その人なのか、そうじゃないのか、
わからない。

だから、私の本音を、
ちゃんと、伝えていこうと思った。
あなたが大好きだからこそ、
いつだって、本当の私で、
愛するしかない。


めんどくさくて、
不器用で、
傷つきやすくて、
思い込みが激しくて、
大好きになったら、のめりこんじゃう、
大好きな人と一緒にいることが幸せでたまらない、
こどもみたいに、無邪気な私のまま。

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