「私の人生は、愛だった」と言って、死にたい。

🌹プロフィール

人生を物語にする愛の翻訳家 愛野ひとです。

今、

「人生を愛の物語として書いている」

私の原点を振り返って、書き進めています。


題して、原点シリーズ!!!


初回のお話も、たくさんの方に読んでもらっていて、とても嬉しい。


今回は

2作目を書いていきます。



「なんで、私は、こんなにも、愛を求めてきたんだろう?」


その原点のお話。




・┈┈┈┈┈┈┈・


私の人生は、「愛」で、できていると思う。

 

 

 

たくさん、愛してきたし、愛されてきた。

カウンセラーになって7年。

活動の軸は色々変わったけど、

ずっと「愛」について語っているのは変わらない。



何より、名前も、「愛」だ。



だけど、それは、たぶん、そんな綺麗な話じゃない。


私の、愛の歴史は、きっと、傷だらけで、磨くと光るダイヤモンドになんて、まだなりきれない。


それでも、自分の輝きを、

今も、見つけようとしている真っ最中なのかもしれない。




*




そもそも、私の人生は、

世界でいちばん大きな愛を失うところから始まった。


6歳で、母を亡くしたあの日から、

私は、ずっと、愛のない世界を、愛を求めて、彷徨ってた。


愛されたいと、思った。


誰かに、

「あなたは、大切な人だよ」

と、言ってほしかった。


私が失ってしまったものを、誰かに、埋めて欲しかった。

誰かに、愛されることで、自分の存在を証明したかった。

生きていていいんだと、

私はここにいていいんだと、思いたかった。



だけど、私の恋愛は、
ずっと、

好きになった人には、愛されなかった。


愛されたいと思うほど、どうしていいかわからなくなる。

好きな人が、私じゃない人を選んでいるとき。

体が焼け焦げそうなくらい、嫉妬した。



私の方が、こんなに好きなのに、どうして?



どれだけ一緒にいても、

女として選んでもらえないことに傷ついて、

1番にはなれないことに傷ついて、

帰る場所になれないことに傷ついて。

愛されない理由を、

ずっと、自分の中に探していた。



私が、
もっと、可愛ければ。

もっと、女らしくて、色気があれば。

もっと、魅力的だったら。

もっと、上手に愛せていたら。

もっと、あの子みたいに、愛され上手だったら。



私にも、好きな人に愛される未来があったのかな、って。

そんなナイフを、自分の心に、何回刺しただろう。

「欲しいのに、手に入らない」
何度も、味わった。

愛を求めているくせに、信じられない。

愛されたくて頑張るのに、

愛されるなんて、とても思えない。

欲しいと願いすぎて、壊してしまう。


一緒にいたいけど、一人が楽。

だけど、寂しくて、どうにかなりそう。


そんな、矛盾だらけ、傷だらけで。


だけど。

私は、愛を探すことを、

やめられなかった。


いや。

やめようとしたことも、あったと思う。


もういい。

愛なんて、いらない。

誰かに愛されなくたって、

ひとりで生きていける。


というか、
ひとりで生きていられるようにならないと、
愛してなんてもらえない。

そうやって、何度も、自分に言い聞かせてきた。


「ひとり」でいられることさえ、
愛されるための手段になってることすら気が付かずに。



それでも、やっぱり、

傷が癒えてくると、

誰かを愛したい、と思った。


懲りもせず、
「また、この人のために生きてる」
そう思える恋がしたいと立ち上がって、
また、ボロボロになった。

そして、

かさぶただらけの心で、

また、誰かを好きになった。



誰かに、わかってほしかった。

誰かを、わかりたかった。

愛されたかったし、

愛したかった。




結局、私は、

愛を諦めることができなかった。


愛って、なんなのよ。

どうして、

こんなにも、私を苦しませるんだろう。

どうして、愛したいだけなのに、こんなに痛いんだろう。

どうして、

愛されたいだけなのに、

自分を嫌いになってしまうんだろう。

どうして、それなのに、

こんなに、求めちゃうんだろう。

こんなにも、欲しくて、欲しくて、たまらないんだろう。

そんなの、いっそ、諦めた方が、楽じゃない。


だけど。

それでも。

私は、愛を諦めることができなかった。





だけど、それは、

愛が大きかったとか、

愛を信じ続けたとか、

多分、そういう、綺麗な話じゃないのかもしれない。




私が、愛を求め続けた、
その大きな原動力になったのは、



きっと、



「飢え」だから。




大きな、大きな、埋まらない、穴。


その穴を埋めたくて、


文字通り、命懸けで、追い求めてた。

愛のためなら
全てを投げ出せるほどに求めてきたし、
人生が狂うくらいに、愛が全てだった。



だけど、そうまでして、
私が愛に狂ってきたのは、


愛が、「ない」と、思っていたから。



私の中に、愛が「ない」。


そう、信じ込んでいたから。



でも、

「ない」と思って
必死に外から集めてくる手を止めて、

その穴の痛みから逃げないで、
真正面から見つめてみたとき。


ちょっと、違うものが見えてきた。




そこには、

愛されなかった私、がいると思ってた。


でも、そこにいたのは、それだけじゃなかった。


あんなにも、あの人を好きだった私。

あの人を、大切にしたかった私。

あの人が、笑っているだけで嬉しくて。

あの人に、幸せでいてほしくて。

愛そうとして、必死に手を伸ばしていた、私がいた。




あのとき、私の望んだ形では、愛されなかった。

それは、変わらない。




それでもさ、

あのとき、私。



人生の青春を、すべて注ぎ込んでしまったんじゃないかと思えるくらい、あなたを愛したよ。



私のぜんぶで、あなたと、生きてたよ。



そう思えてから

「愛されなかった絶望」

だったはずのものが、

「私は、誰かをこんなにも愛した証」

になって、

私の人生の、愛の勲章になっていった。



痛すぎて、直視できなくて、

一緒にいられないのなら、

全部封印して、

なかったことにするしかなかった思い出が、

ちゃんと、私の人生の中の大切な宝物として、戻ってきた。





お母さんのことも。

6歳で亡くしてから、

私はずっと、

お母さんを失った人生を、

「愛を失った人生」だと思っていた。



だけど。



ここに生きてるのは、

お母さんを失った私だけじゃない。


お母さんを、ずっと愛していた私だって、生きてきたんだ。



それに気づいて、わかった。



「もう、ない」と思っていたものが、

狂うほど、探し求めていた愛が、

ちゃんと、残っていることに。



愛は、なくなっていなかった。


ずっと、ここに、あったんだ。



ずっと、

愛を、探してきたと思ってた。


でも、本当は、私が探していたのは、

愛、そのものじゃなかったのかもしれない。


私が、本当に探してたもの。


お母さんは、私のことを、愛してた?

あの人は、私のことを、愛してた?

私は、ちゃんと、愛される価値があったの?

あの時間に、愛は、あった?


それとも、

私が、愛だと思っていたものは、

全部、勘違いだった?



そんな問いの答えを、

ずっと、

誰かに、教えてほしかったんだと思う。



ねえ。

あなたは、私を、愛してた?

あなたと私の間に、愛は、あった?

私は、ずっと、その答えを、探してたんだ。



だけど。

どれだけ求めても、

その答えは、聞こえてこない。

お母さんは、もういない。


あの日、どんな気持ちで、私を抱きしめたのか。

どんな気持ちで、私のことを見ていたのか。

私と過ごした6年間を、お母さんが、どう思っていたのか。

もう、聞くことはできない。


私が愛してきた人たちも、もう、答えてくれない。


あのとき、私のことを、どう思っていたのか。

私たちが過ごした時間を、あなたは、どんな時間だと思っていたのか。

私が、あんなにも愛したことを、あなたは、知っていたのか。

あなたにとって、私は、何だったのか。

もう、聞けない。


たとえ、聞けたとしても、

きっと、そこにあるのは、

私が欲しかった答えじゃないかもしれない。




でもね。



相手が、

「愛していたよ」

と言ってくれたら、

それは、愛だったことになるの?



相手が、

「愛していなかった」

と言ったら、

そこにあったものは、

全部、愛じゃなかったことになるの?




ずっと、

答えは、相手が持っていると思ってた。


私が愛されたかどうかを、

決めるのは、相手だと思ってた。

だから、

愛されたという、証拠が欲しかった。

私のことを、愛していたと、
大切だったと、誰かに言ってほしかった。


だけどね、わかったよ。


愛が、
そこにあったかどうかを、

誰かに委ねてしまうから、

私の人生から、愛が無くなるんだ、って。





あの人の幸せを、願った日があった。

あの人に、笑ってほしくて、一生懸命、伝えた日があった。

あの人をわかりたくて、そばにいた日があった。

わかってほしくて、泣いた日があった。

一緒にいたくて、寂しくて、苦しくて、どうしようもない日があった。

その全部を、私は、知ってる。


相手が、どう思っていたかは、わからない。

だけど、私は、私が、どう愛してきたかを、知っている。



たとえ、私の望んだ愛が、ここになくても、

私が、あの人を愛したことまで、なくならない。

あの人に、選ばれなかったからって、

私が、愛した時間まで、間違いになるわけじゃない。

報われなかったからって、

そこに、愛がなかったことになるわけじゃない。

苦しかったからって、

全部が、嘘だったことになるわけじゃない。



そして、ずっと、求め続けてきて、わかった。



これは、愛だった?




その答えは、

私がずっと欲しかった、

その答えは、

誰かにもらうものじゃない。




私が、出すんだ。



私が、私に出していいんだ。





これは、愛だったよ。

ここに、愛があったよ。

ちゃんと、愛だったよ。



誰かに愛されたかどうかで、

私の人生を、決めないで。



誰かに選ばれたかどうかで、

私の愛を、決めないで。





私の愛は、私が決める。



私は、どう愛してきたんだろう。

何を、大切にしてきたんだろう。

何を、どうしても、諦められなかったんだろう。


きっと、

そこから目を離さずに、

私の想いを受け取っていくことが、

私の人生を愛すること。


そして、

これからは、私の愛を、何に、使いたい?


その声を、聞いていくことが、私の人生を生きること。




失ったものもある。

叶わなかったものもある。

私が望む形では、

愛されなかったこともある。

それでも。

私の愛まで、無くなるわけじゃない。

私が大切にしたことも。

誰かの幸せを願ったことも。

何度傷ついても、

もう一度、

愛そうとしたことも。



全部、私の中に、あるよ。



それを確かめるために、
そして、残していくために、

私は、愛を書いているんだと思う。



私の愛を、私の手で、刻んでいくんだ。

そして、

ずっと、愛を求めて彷徨ってた、
あの日の私に、伝え続けるんだ。


愛されたくて、

何度も、自分を傷つけた私に。

愛なんていらないと、

泣きながら、それでも愛を求め続けた私に。

大丈夫だよ、って。



そして、いつか、この物語が終わるとき。



私が、私に、手渡すんだ。



「私の人生は、愛だった。」




そう言って、死にたい。





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