LINEが返ってくる恋。

ゆきずりの恋たち



優しそうだから。


その理由で、
男性と会ってみようと思う日が、
私に来るとは思ってなかった。



でも、彼がマッチングアプリの
プロフィールに書いていた、
「相手の話を聞くのが好きです」
という一文に惹かれて、
会ってみたいと思った。




優しさとは正反対の、
危険な香りとか、
影みたいなものを、
男性として認識する
最優先必須事項にしていた頃の私を思うと、
私も丸くなったなあ。笑



今夜は、私の今の恋の話を。





***





第一印象は、素朴、だった。


でも、
それは、決して、
悪い意味ではなく、良い意味で。


彼の周りだけ、
時間がゆっくり動いていて、
東京という場所から浮いてしまうような、空気感。



透明感。


その言葉が似合う日本人男性なんて、
後にも先にも羽生結弦くんだけだと
思っていたけど、
透明感、という言葉がよく似合うなあと思った。



ギラギラした人に
慣れてしまっているからなのか、
そういう人やものへの憧れに、
振り落とされないように
必死にやってきたからなのか、
なんだか、そんな彼の空気がすごく新鮮で、
彼に会った瞬間、心の力が抜けていった。



そんな感覚は、久しぶりだったかもしれない。









肌が綺麗で、色が白くて、
実年齢よりもとても若く見える彼は、
私が感じた空気感が
正解だったと証明するように、
優しい声で、敬語で、丁寧にゆっくり話した。



丁寧だけど、やわらかくて、堅苦しくない。



彼の空気感の前では、
私も、飾らずにいられた。


いつも、自分を良く見せようとしてしまって、
どうすればいいかわからなくなる私が、
出てこなかった。


私のペースで、話して、
私のペースで、聞いて、
沈黙だって、
上手く言葉がでてこないことがあったって、
特に気にならなかった。


さっき出会ったばかりなのに、
美味しいですね、と
ご飯を分け合って食べることが、
なんだか当たり前みたいで、不思議だった。


それは、
私がこれまで瞬間湯沸かし器のように
恋に落ちてきたような相手がくれた
空気感とは違ったけれど、
なんだかとても安心するものだった。





***





ご飯を食べた後、
夜の街を散歩した。


コーヒーを買って、
座れそうな場所を見つけて、
座ろうとしたとき。


私の空想癖が顔を覗かせて、
私の座るところを、
払ってくれたりなんかしてくれたら、
すごく嬉しいなあと思った。


私がめんどくさい女である
1000の理由のうちの一つは、
無意識にこうやって相手に期待をかけてしまうことだと自覚してる。


でも、そんな期待は、
大抵叶わないので、
叶わないことでがっかりなんてしないけど、
何かの間違いで叶ってしまったりすると、
その瞬間にロマンチックが走り出したりする。



一瞬の間があって、
彼が、カバンから自分のハンカチを出して、
「どうぞ、使ってください」と渡してくれた。



まさかの、空想を超えていってしまった。




少女漫画とメロドラマに憧れすぎて
こじらせてしまった身としては、
私の空想を超えていかれると、
とたんにどうしていいかわからなくて、
心臓も脳も誤作動を起こす。



ここまでの数時間で、
すでに彼に対して素敵だと感じていたけど、
この瞬間、王子様にしか見えなくなった。



私は心から感動しながらお礼を言って、
彼のハンカチめがけておしりで着地した。






まだ肌寒くなる前の東京の夜の風の中で、
東京じゃないみたいな時の流れの中にいる彼と、
いろんな話をした。




東京に出てくるまでのお互いの話、仕事の話、恋愛の話。

彼が教えてくれる彼の世界に想像を巡らせた。

彼は、どんな基準で、何を大切に生きているのか。


知りたくて
「一番大切にしているのは何ですか?」と、聞いてみた。

「仕事ですかね」と、彼。



「愛さんは?」と聞かれて、

「恋愛です」と答えた。




そのとき、私は、自分の変化にはっとした。


ずっと、
これから恋を始められたらいいなと
思っている相手の前では、
言ってはいけないような気がしていた。


恋愛が、一番大事。


学生じゃあるまいし、
大人になって、
そんなことを言ったら、
普通の人には、
中身がないと思われるかもしれないと思っていた。


私にとっての恋愛は、
生きる意味であって、誇りだけど、
そんな感覚は、
男性にはわかってもらえないような気がしていた。



そして、何より、
重い女であることが
ばれてしまうようなことは、
少なくとも、恋が始まるまでは、
巧妙に隠すべきだと思ってきた。


だけど、恋愛が、一番大切、
ということを、素直に話せる私がいた。


恋愛を人生の中心において
生きてきたこれまでの人生は、私の誇り。

重いと思われても、いい。
それが、私だから。


そうやって、
堂々と思えるようになったことが嬉しくて、
そんな自分を、また少し好きになれた。




彼は、自分の言葉を、考えて話した。


考えるときに、口元に手を置いて、
「うーん」と言った。

そのポーズが絵になるのは、
本家 考える人だけかと思ってたけど、
彼が考えるときの横顔は、
なんだかすごく綺麗だった。

夜の雰囲気と少し肌寒い澄んだ空気の中で、
彼の白い顔が、少し幻想的で、
ちょっと見とれてしまった。




今までの私だったら、
自分がいいと思っている人を目の前にすると、
決まって、上手く話すことができなくなった。


でも、彼の前で、自然でいられる私がいた。


背伸びしない私で、
彼の話に耳を傾けて、
自分の思ったことを、自分の言葉で伝えて、
彼の反応を、ただ、受け止められる。


そのことがとても心地よかった。



それは、彼のおかげでもあるし、
私がこれまで、自分を好きになろうとしてきた日々のおかげでもある。



いいなと思う人の前でこそ、
本当の自分でいることが、
上手にできなかった日々があったからこそ、
自分が自分のままで、誰かと出会って、
「私は、こうだよ」って、
お互いの心の輪郭を、
遠慮せずに伝え合えることは、
なんて素敵なことなんだろう、と思えた。







***







LINEが返ってくる。





そのことが、なんだか落ち着かない。



LINEが返ってこない恋を
ずっとしていると、そういう病気にかかる。



特に、愛したい気持ちが強い種族は、
自分の気持ちを我慢して、
相手を受け入れようとするから、かかりやすい。



どうしても愛したくて、
LINEが返ってこない状況を、
受け入れようとした。

LINEが返ってこないことが、
当たり前になるように、麻痺させた。

LINEが返ってこなくても、
何とも思わなくなることが、
相手を尊重することだと思った。


だから、私のこの病気も、
愛そうとした、健気な後遺症みたいなもの。



後遺症でそわそわしながら、
でも、LINEが返ってくる、そのことが、素直に嬉しいと思えた。



何気ないやりとりの中で、
彼から、
何気なく、
「癒しを与えられるように頑張ります」と送られてきた。



その瞬間、私の脳は誤作動を起こした。


私の脳内の衝撃を文章にするとこうなる。





………?



???




IYASHI…?




イヤシ…?




癒し…???  
 



誰の????????



私の???????????????



え!!!!!!!!!!!?





癒しになりたいと、
全身全霊で願ってたあの頃の私は、
癒しになりたいと思われる側になる
未来が来るなんて、
これっぽっちも思ってなかった。



確かに、彼といる時間は、
今の私にとって、癒しだった。



そのことを、
嬉しく、恥ずかしく、
くすぐったく思う私がいて、
「もうすでに癒しをもらってますよ」
と返信をして、


これ、私、聞いたことある、と思った。



私が、癒しになれるように頑張るね、
と伝えたとき、
「すでに癒されてるよ」と言ってくれたあの彼は、
こんな風に、
嬉しいと思ってくれていたのかもしれないと思って、泣けた。



………いや、他の人のことを思い出すんかい!
っていうツッコミは、
体裁を保つために入れておこうと思う。



この彼と出会ってから、
これまでの恋を思い出して、
あのときの相手の気持ちが少し、
わかるような気がして、
おもむろに泣けてくる瞬間が増えた。


確かに、前の恋を思い出して、
恋しさが募る夜もまだあるけど、
この涙は、
きっと、後悔とか、未練とか、
そういう感情とはまた違うような気がする。



私が、届けられなかったと感じていた愛と、
私が、受け取れなかった愛に気付いて、
それらを、ひとつずつ、
拾い集めていくような、感覚。



拾うたびに、またひとつ、癒されて。

また一歩、前に進める気がする。




そして、受け取った愛は、
今、目の前にいる彼への恋に、優しく、積もってく。







そんな癒しをくれる彼に、
私は今、恋をしている。






***




恥ずかしさと愛しさを
たっぷり込めて書いたら、
7000字くらいになってしまったため(笑)
続きは、また、明日、21時頃に更新します。


明日もまた、
恋の話を共有してもらえたら嬉しいです。



***

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