どうしようもなく愛してた、どうしようもない男の忘れ方-3-

愛した男の忘れ方

親愛なるアスリートのみなさま、
ごきげんよう。

ここ1ヶ月、環境と心の変化がありすぎて、
ブログの更新が追い付きませんでした。

すでに現実と周回遅れになっていますが、
基本的に、多く見積もって一日の3分の1は、
過去に浸って生きている女なので(笑)
それもまた私らしい。ご愛嬌。

死んでほしいほど大好きな男の忘れ方、
と銘打って、
(表現が強まっているのもご愛嬌)
忘れられねえという話を
つらつらと語ってきたんですけどね。

どうしようもなく愛してた、どうしようもない男の忘れ方
どうしようもなく愛してた、どうしようもない男の忘れ方-2-

確実に一歩一歩、
前には進んでいる実感があって、
これは、手放せる日もそう遠くはないかも、
と期待に胸を躍らせていた矢先。

やはり、
心の中の彼に伝えるだけでは、
飽き足らないのが武士心。

一戦、交えてきました(笑)

久しぶりの実弾線。

心の中の彼に対する遠隔射撃しかしてなかったので、
腕が鳴りました。

…いや、鳴ってどうする。

これまで、さんざん心の中の彼に
伝えてきたけれど、

実は、会おうとしなくても、
必然的に会ってしまう環境にいるから、
どんなに心の中で発散しても、
彼を見るたびに引き戻される心と、
その環境と、ずっと戦ってきた。

でも、今回、実弾を放ったことで、
また、私の中で何かが手放せた気がする。
実弾効果、恐るべし。




ある日、すごく、落ち込んだ出来事があった。

そのとき、たまたま彼もそこにいて、
その瞬間を見ていた。

彼に、なぐさめてほしいと思った。
弱音を吐きたかった。

でも、今の彼は、
もう私のことを受け止めてくれるわけがないと
思っているから、
わざわざ受け止めてもらえないことを
感じに行くのは嫌で、
彼じゃない誰かに愚痴りに行こうと思った。

でも、しばらくすると、
彼に愚痴ろう、と決心している自分がいた。

もう、1番欲しいもの以外で、
自分を満たそうとするのは、
やめたかったから。

だから、プライドを捨てて、彼のところに行った。

私が近づくなり、彼は、「心折れた?」と聞いた。

普段から、顔に出ないと言われる私。
その瞬間だって、内心落ち込んでいたけど、
あくまで平然としていたつもりだったから、
私が落ち込んでいたのを見抜いていたことに、
私は動揺した。

「途中で心折れちゃった。」と打ち明ける私に、
「うん、そういう顔してた。」と彼は言った。

私は、「(折れた心が)もうもとに戻らないかも。」と
冗談めかして言って、その場を後にした。
少し、泣きそうだった。


・・・そんなことに気づかなくていいよ。
私のことになんか、
もう興味ないふりしててよ。

「会いたい」って連絡を無視するなら、
そんなことに気づかないでよ。

期待、してしまうから。
まだ、私のことに、興味があるのかもしれないと、
思ってしまうから。

自分から彼を求めにいったくせに、
これまでの日々でさんざん傷ついて、
素直とはかけ離れてしまった私の心。

そんな私の心に、私はちょっと同情した。





その夜、彼から、LINEが来た。
「大丈夫?」

久しぶりのLINE。
前回私が送った、
「もう会えないのは限界。会いたい」
っていうLINEを華麗にスル―して、
彼は「大丈夫?」と言い放った。

彼のその大丈夫は、
もちろん、今日の出来事に対してだった。

だけど、彼に、無視され続け、
やり場のない寂しさを抱えてきた、
ここ数ヶ月間の、
大丈夫じゃなかった私が、
銃を持って立ち上がった。
黙っていられなかった。

「いや、全然大丈夫じゃないから」
「私が限界って言っても、何事もなかったように無視し続けるし、
だからこっちも平気なふりできるように頑張ってたけど、
死ぬほど寂しかったわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「大丈夫?って聞かれたら、怒り狂うくらいには、寂しかったわ!!!!!!」
と、ぶちまけた。

前の私なら、
「○○が心配してくれたから、もう大丈夫だよ」
「ありがとうね」
「でも、返事くれないのはちょっと寂しかったな」
って、送ってた。

全然大丈夫じゃなくても、
そう、送ってた。

でも、その日は、言えたんだ。

「寂しい」と言ったら、この世の終わりと思って、
その言葉だけは、言えなかった私が。

「寂しかった」って。
「死ぬほど、寂しかった」って。
言えたんだよ。

そしたら、彼は
「ごめんて。おれもそういうの全部受け止めて
あげられるほど器用じゃないし、
器でかくないから」と言った。

寂しい、と伝えただけで、
なぜかもう怒りは収まっていて、
そんなこと知ってるわ、と思って、
少しおかしかった。

だから、
「いいんだよ、あなたのせいじゃない」
「私が手に負えない暴れ馬なだけ」と答えた。

そして、彼は、
以前、私が
「この関係が嫌だと思ったら、私から離れると思う」って、
強がって言ったことを
おもむろに引っ張り出してきて、
私が、もう、会うつもりがないんだろうと思っていた、と言った。

そして、
「べつに嫌いになったとか飽きたとかではない」
「会いたいと思うこともある」
としゃあしゃあとぬかしていた。


笑ってしまった。
同じ母国語を話していると思っていたけど、
言語が違うのかもしれないと思った。

だって、私がどれだけ、「会いたい」って言ったと思う?
そして、私がどれだけ、「会いたい」を我慢したと思う?

会いたいって言っても、
会おうとしなかったのは、

おまえやで!!!!!!


・・・と、出かかった二発目の銃弾を震える手で必死に抑え、
「会いたかったけど、
会えない人にそう思っててもつらいだけだから、
あなたのことを好きじゃなくなろうって頑張っていた」

「あなたが会いたいと思うこともあったなら、それは嬉しいけど、
でも、会わなくなって、もう半年たってるよ(笑)」
と、言った。

そこからもう、返事は来なかった。


前までの私ならば、
ああ、やってしまった・・・。

あんなに心の中で伝えて、
素直になる練習しているのに。
手放して、いい関係のまま、終わろうとしているのに。

嫌われてしまったかも。
重いと思われたかも。

そう、後悔していたと思う。


でも、そのときの私は、なぜか落ち込んでいなかった。

もう、どうにかなることはないって、
割り切っているから?
もう、期待していないから?

たぶん、そうじゃない。

私がたどり着いた答えは、
ちゃんと、伝えられたから、だった。

不器用で、醜くて、
とてもおいしく食べられる味じゃないとしても、
なんならお腹を壊すんじゃないだろうかっていう出来でも、
私は、私の愛情を、ちゃんと伝えた。
私が、私の愛を否定しなかった。


ねえ、知ってた?

これが、私の愛だよ。

死ぬほど寂しかったって伝えるのも、

我慢しきれなくなるまで我慢して、
爆発して手に負えない暴れ馬になるのも、
私の精いっぱいの愛の叫びだよ。

私があなたを何より愛している証拠。
私の、最高の愛情表現なんだよ。


私ね、あなたみたいな男でも、
上手く愛することができる女になりたいって思ってた。

そうなれた時には、
重い女じゃなくなるような気がしていた。
あなたに愛を受け取ってもらえるような気がしていた。

でも、そうじゃなかったのかもしれない。

だって、この重くて不格好な気持ちこそが、
私の愛だから。
重い女じゃなくなったら、
それはもう、私じゃない・・・。(衝撃)

そして、
それを受け取りきれないのも、
彼、だった。

私たちは、お互い、
ブレないもの同士だったんだね(笑)

彼が私の愛を受け取らないこと、
まるで殺人でも犯したかのように、恨んでいた。
犯罪者扱いしていた。
私の心を殺したのはあなただよって。
彼にとって、私は、どうでもいいんだって、いつも思ってた。

でも、本当は、
私のことを、
どうでもいいと思っていたのは私で、
どうでもいいと思ってしまうような環境に
自分の身を置くことを許してきたのは私だった。
私の心を、追いつめてたのは、私だった。


彼が受け入れてくれる私の愛は、良い。
彼が受け入れてくれない私の愛は、悪い。

そうやって、
自分の愛を歪めて、裁いてきたのかもしれない。


だから、彼を愛することが、
こんなにも幸せなのに、
こんなにも苦しかったのかな。

全力で愛するくせに、
自分の愛を否定しながら、
ここまできたから。


彼が私の愛をわかってくれないから、
苦しいんだと、思っていた。

でも、一番苦しかったのは、
私が私の愛をわかっていなかったこと、
だったのかもしれない。


わかってもらえなくても、いいんだ。

だって、
わかってもらえなくても、
これが私にとっての愛であることに、
変わりはないから。


わかってもらうために、
愛してたわけじゃない。

どうしようもなく愛しかったから、
愛してただけ。


ただそれだけのことがわかるために、
2年も費やした。

ああ、こんなペースで学んでたら、
人生はあまりにも短い(笑)

神さま、頑固者の私に、
少々ペースアップをお願い申し上げます。


・・・長編になりそうなので、続きます。
次で、完結。

どうしようもなく愛してた、どうしようもない男の忘れ方-完-

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